
©:今村陽子 国立少年 2002
ガーデン王国には、王位継承者として光の姫プラチナと闇の姫マドラスの双子がいます
。ただ、マドラスは闇の性質を持って生まれたがために、幼い頃から塔に幽閉され、長く辛い時を過ごします。ところが王の死後、塔に施された封印が解け、マドラスはついに外の世界へと足を踏み出します。妾腹の兄王子・テヌーシャの思惑も絡みつつ、ただ一つの王座を巡って争う双子の姫の結末や如何に?
今村陽子さんの2000年発行の作品です。『light or dark』のリメイク作品で、光と闇の姫の対決というベースの部分は同じながら、キャラクターの設定に若干の変更がされています。また、タイトル通り、「王冠」を物語のテーマとして据えており、王位の象徴を巡って執念を燃やす姉妹の骨肉の争いが、よりシャープに描かれています。
元々、二部構成を予定していた作品だったこともあり、光と闇の決着はお預けのまま、この作品は終わりを迎えます。都から逃れた闇の姫が、以後、どのような運命を辿るのかは分かりませんが、想像の余地が多分に残されている点が、作品を印象深いものにしているのは確かのようです。
もちろん、続きがあれば是非読んでみたいものです。