
©ちゃい 印度茶 2005 商業誌や創作系同人で活動中の
印度茶(ちゃいさん)の同人誌です。
無愛想で、自身の容姿に劣等感を持つ女子大生・千波(ちなみ)は、亡くなった母の形見として大きな姿見を受け取ります。その大きさゆえに取り扱いに困る千波でしたが、実は鏡の中には、着物姿の不思議な女の子・姫(ひめ)が住んでいるのでした。心身の悩みを多く抱える千波を元気付けるため、姫はある思い切った行動に出るのですが……。
鏡にまつわる話は多々あるのですが、「主人公が無愛想な女性」という話はかなり珍しい気がします。作中、千波は見事なまでに笑いません。亡くなった母親や容姿に優れた妹、進路を先に決めた友人たちとの行き違いもあり、終始、冴えない表情を見せていますが、最後に一度だけ、心からの笑いを読者に見せて呉れます。それはとても素晴らしく、印象的なものでした。
印度茶の同人誌の多くは読み切りですが、ストーリーの構成やキャラクターの設定がしっかりとしており、安定した上手さを感じさせる作品が多いです。中でも、『ミガカノロココ』はその代表的作品であると感じています。
ちなみに、タイトルや表紙に、内容と掛けた遊びがある点も見逃せません。