マコンド。それは、開拓者であるホセ・アルカディオ・ブエンディアによって創られた架空の村。その始まりから繁栄、衰退、そして100年後に廃墟と化するまでに、ブエンディア一族が辿った数奇な運命を綴った作品です。1967年出版。
文章表現の独特な癖、そして登場人物たちのアクの強さもあって、物語に入り切るまでに少々のページを要しましたが、軌道に乗り始めてからは割とすんなりと読めました。起伏に富み、意外性の集成のような物語でした。読むには少々骨が折れるかも知れませんが、ページごとの情報の密度が非常に濃いです。
作中、初代のホセ・アルカディオ・から始まって、最後のアウレリャノまで、二十余人のブエンディア一族が登場します。彼ら一人一人に個性的なエピソードがあり、お互いにリンクすることで物語が紡がれ、最後に印象的な死が訪れます。彼ら全てではないにせよ、「ブエンディア一族は呪われているのでは?」と思われるほど、幸せな人生を送り、理想的な最後を迎えた人物が皆無な点が驚きでした。
万人には勧められませんが、出口のない、深い迷宮のような物語をお探しの方は是非どうぞ。