『Quick Life』

QuickLife
©ロボいぬ ロボいぬ計画 2007

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『SORAMIMI VIRUS』&『John and Sarry』

SORAM


ロボいぬさんの短編漫画集の第2弾です。
空想好き少女・ユカの青春を描いた「ソラミミノイズ」、バンパイアのとある日常を描いた「バンパイア ジンの憂鬱な日常」などが収められています。

「ソラミミノイズ」のユニークさは、子供と大人の狭間で揺れるユカの心理を、彼女の心に棲む”もののけ”に仮託して表現している点にあります。それは、彼女の子供っぽさ、あるいは、大人になることに対する戸惑いを視覚的に象徴する存在だからです。

一方、「バンパイア ジンの憂鬱な日常」では、吸血イヌたちの日常が描かれています。主人公のジンは、同じく吸血鬼である従兄弟のニコと違い、血を吸わなければ生きられない体質に悩んでいます。そんな二人の一週間は、平凡であり、平凡には程遠いものでもあります。

特に印象深いのは、生き血を求めて狩りをする一週間の最後、日曜日のシーンです。狩りに失敗し、

血を飲み損ねた夜は体がとても冷えるんだ

と寂しそうに語るジンの後ろ姿には、自分の意思だけでは如何ともしがたい、吸血鬼としての悲哀が漂っているように思いました。しんみりとさせられる作品です。

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『ランチ』&『非常階段』

ランチ

引き続き、ロボいぬさんの同人誌のご紹介です。

この本は、内容が16ページとやや少な目ですが、ひたすらに食べ物の話題で埋め尽くされています。短編漫画は2作品で、うち、何でも食べてしまう少女のお話「味見少女と変な森」は、童話『赤ずきん』の翻案も織り交ぜた作品です。狼を逆に食べようとしたり、食味指南をする赤ずきんは実に新鮮で愉快です。また、イラストは直感的に面白さが解り易いものばかりで、パラパラとめくってライトに楽しむこともできます。

簡潔に申し上げるなら、『”食”を、少々斜め向きからの視点で捉えたような作品』といったところでしょうか。

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